こんにちは、かいとです。
本日は、2023年03月に僕が独学で「AWS Certified Machine Learning – Specialty試験 (MLS-C01)」の資格試験に合格した際に感じた、出題傾向や必要知識、参考書、問題集、勉強方法を紹介します。
機械学習専門知識はAWSの知識に加え、機械学習の知識も必要となる非常に難易度の高い試験となっています。
必要なポイントを押さえ、試験に挑みましょう。
これから機械学習専門知識の合格を目指す方は、ぜひ読んでいってください!
少しでも参考になれば幸いです。
前提
機械学習 – 専門知識について
機械学習専門知識は、その名の通りAWSサービスを使用して、機械学習ソリューションの設計〜運用保守までを行える幅広い能力を持っていることが認められます。
機械学習エンジニアやデータサイエンティストを目指す上では、是非とも取得しておきたい資格ですね。
AWS認定の公式サイトにはレベル感について、下記のように書かれています。
AWS クラウドでの機械学習ワークロードまたは深層学習ワークロードの開発、アーキテ
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-ml/AWS-Certified-Machine-Learning-Specialty_Exam-Guide.pdf
クチャの設計、および実行における最低 2 年以上の実務経験が必要です。
2年以上の実務経験が求められていることから、かなりレベルの高い試験であることがわかります。
受験時のスキル
受験時は、エンジニアとして転職してから1年半が経とうとしていました。
AWSの経験としては、デベロッパーとしてコーディングがメインでしたが、インフラ(AWS)に関しても自分で必要に応じて構成を変更したり、と基礎的な知識や構築方法を取得していた状態でした。
ただし、機械学習系のAWSサービスについては触ったこともないどころか、どんなものがあるのかもほとんど知らない状態でした。
また、データサイエンス系の資格は持っていたので、機械学習のアルゴリズムそのものに関しては問題ないレベルで知識は取得しておりました。
取得資格については ABOUT ページに載せているので、参考にしていただければと思います。
合格時の点数と勉強時間
合格点は1,000点中750点です。
75%なので、まぐれでの合格は難しい点数となっています。
また、65問あるうち、点数に反映されるのが50問しかないことも特徴です。
全然解けない…と思っても、その問題が採点対象外である可能性があるので、落胆しないようにしましょう!
僕は2023年03月にピアソンVUEのテストセンターで受験し、一発合格できました。
スコアも868点と、クラウドプラクティショナーやソリューションアーキテクトアソシエイト試験よりも高得点で合格できました。
この点数を取るのに費やした勉強時間は43時間55分、勉強期間は1ヶ月でした。
今回はテキストは読まずに、問題集(2冊)を解きながら知識を取得していきました。
結果的に、自分の勉強スタイルにもあっていたのと、効率よく必要な知識を取得していけたと思います。
是非参考にしてみてください。
勉強方法
出題傾向
まずは勉強する前に、出題の傾向を知りましょう。
機械学習について
機械学習専門知識という名前から、機械学習に関して完璧な知識を持ってなければいけないのかと思ってしまいがちですが、実は出題される機械学習のアルゴリズムはかなり限定的です。
あとでお伝えする問題集を解いて、知らなかったアルゴリズムを適宜学んでいけば問題はないでしょう。
AWSサービスについて
僕が感じた、頻出のサービスは下記となります。
下記を中心に、どのサービスがどんなことに特化しているのかをしっかり理解するようにしましょう。
実際にサービスの特徴を覚えてしまえば、あとは問題文で求められているサービスを選ぶだけとなります。
ただし、これだけしか出題されないということはありません。
全然他のサービスも出てきますが、最低限抑えた方が良いサービスとなります。
Amazon Athena | Amazon Polly |
Amazon Comprehend | Amazon Rekognition |
Amazon EMR ※ | Amazon S3 |
Amazon Forecast | Amazon SageMaker |
Amazon Glue | Amazon Textract |
Amazon Kinesisシリーズ | Amazon Transcribe |
Amazon Lex | Amazon Translate |
※ 感覚ですが、EMRを使うのは最終手段という雰囲気がありました。EMR使う前に、Glueとかでどうにかならないかを考えさせられます。
勉強の流れ
力試しの公式の練習問題
今回はいきなり、サンプル問題と公式練習問題集を解いてみました。
機械学習専門知識は専用のテキスト等がないので、まずは問題の雰囲気をつかむことにしました。
サンプル問題と公式練習問題は、こちらから利用できます。
この時、サンプル問題は2/10問、公式練習問題は5/20問と絶望的な点数でした。
ですが、勉強方法が特に思いつかなかったため、問題集を解きながら知識を得ることにしました。
問題集を解きながら知識の吸収
僕は以下に述べる問題集のみを行いました。
Kindle Unlimitedであればどちらも無料で読めますので、お得に勉強できます。
こちらは合計3周しました。
この時に、出題されるサービスやアルゴリズム、その使われ方をスプレッドシートにまとめながら勉強しました。
まずは2周しましたが、その頃には大体のサービスの特徴、使われ方は理解していました。
最後の1周は、次に紹介する問題集を2周した後に行いました。
こちらは、合計で2周しました。
正直こちらの模擬問題集は評価が低く、答えも間違っているというレビューがあったので不安しかなかったのですが、実際に最も役だったのはこの問題集でした。
試験を受けていた時に、みたことある!という問題が頻出したのですが、それがこの模擬問題集に乗っている問題だったのです。
答えは確かに間違っている箇所はあったのですが、1冊目の方で正しい知識を得ていたので、騙されることもなく問題なく利用できました。
こちらは2周しかしませんでしたが、むしろこっちこそ何周も解くべきだと思っています。
余談として、試験直前に公式練習問題集を解いたのですが、今回も15/20点と、合格点ギリギリの結果となっていました。
練習問題集と実際のテスト結果は、直結しないと思った方が良いでしょう。
おまけ:役立ちそうなテキストの紹介
機械学習専門知識の勉強のためには読んでいないのですが、読んでてこれは役立ちそう!と思った本が2冊ありますので紹介します。
AWSの関連サービスを学ぶ
1冊目は、AWSではじめるデータレイクです。
こちら、AWS認定 データ分析 専門知識では役立つと聞いたことがありますが、意外と機械学習専門知識にも役立つことがわかりました。
理由としては、機械学習専門知識にも、S3、QuickSight、GlueやAthenaを用いて、データを分析・可視化したりデータを整理する問題が頻出するからです。
データを収集する際にこういった知識が必要になるため、このような問題があるのだと思います。
これらのサービスは使ったことないよ、という方は是非読んでみてください。
機械学習を学ぶ
2冊目は、機械学習エンジニアリングです。
こちら、AWSとは関係ありませんが、機械学習専門知識に出てくるAWSサービス以外の範囲をかなり広くカバーしています。
ただし、ある程度知識がある人向けに書かれており、説明が省略されていたりさらっとし書かれてないものもあるので、難易度は高めです。
ただ、参考にもなりますし読んでて楽しいので、ご紹介させていただきました。
試験の準備
毎回書いていますが、大切なことなので今回も書きますね。
AWS試験はテストセンター、または自宅でも受験することができます。
ただ、僕はテストセンターでの受験をお勧めします。
試験日程の調整のしやすさなど自宅の方が圧倒的に勝りますが、意外と条件が厳しく、僕は条件を達成できそうになかったので諦めました。
自宅で受験したい!という方は下記を参考に、条件を満たせるかを必ず確認しましょう。
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Amazon-Web-Services/Online-Proctored.aspx
テストセンターで受ける、という方は、試験の予約を早めに行いましょう。
理由は2つです。
- 受験日を決めると、やる気が出る
- 土日祝の試験枠は埋まるのが早く、受験可能日が3週間〜1ヶ月後しかない可能性がある。
よく言われることですが、このような自身で受験日を設定する試験の場合、「準備ができたら受けよ〜」と余裕を持ててしまうため、いつまでもやる気が出ないということがあります。
それを避けるためにも、早めに試験日を決定してしまうと良いでしょう。
万が一、試験準備が間に合わない、という場合も受験日の変更が可能です。
条件、回数制限がありますので、詳細は下記をご確認ください。
よくある質問 – 予約した日に試験を受験できなくなった場合、試験日を変更することはできますか?
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回はAWS認定の6つの専門知識の1つ、「AWS Certified Machine Learning – Specialty試験 (MLS-C01)」の勉強方法をご紹介しました。
今回紹介した問題集はどちらも有用なので、是非試験対策の参考にしてみてください。
この記事が、機械学習 – 専門知識試験を受ける方々の参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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