こんにちは、かいとです。
この記事では、僕が国家資格であるネットワークスペシャリスト(通称:ネスぺ)に合格した際に使用した参考書や、勉強時間などを紹介します。
勉強の記録をとっていたことから、かなり詳細にお伝えできると思います。
前提
ネットワークスペシャリストについて
僕が受験した2021年春(令和3年)は、合格率がざっくり13%程度でした。他の年を見てもだいたい13〜15%を推移してますので、なかなか難しい試験の部類に入ると思います。
ですが、臆することはありません。
しっかり勉強して備えていけば、決して受からない試験ではないと僕は思います。
受験時のスキル
2021年4月に受験したのですが、その時はメーカー勤めでしたので、ネットワークはもちろんITとはほとんど縁のない非エンジニアでした。
ただ、一応メーカーにはSEとして入社した(SEとしての業務には一切従事してないが…)ので、個人的には勉強をしていて、応用情報技術者試験は合格している状態でした。
また、応用情報技術者試験に合格していたので、午後Ⅰの試験は免除でした。
- 基本情報技術者試験
- G検定
- 応用情報技術者試験
合格時の点数と勉強時間
合格点は、午前Ⅰ〜午後Ⅱの4試験で、全て60点以上をとることです。
僕は2021年春に一発合格できました。
この点数を取るのに費やした時間は、計124時間でした。
正直午後はどちらもかなりギリギリでした笑
試験時間は、午後Ⅰはギリギリ、午後Ⅱは30分くらい早く終わった感じですね。
この記事では僕の勉強スケジュールを一部改善したものをお伝えしますね!
午前Ⅰ得点 | 免除 |
午前Ⅱ得点 | 88点 |
午後Ⅰ得点 | 70点 |
午後Ⅱ得点 | 67点 |
勉強方法
必要な勉強方法は、下記の3段階です。
まずは基礎力を固めましょう。これは本を読んで行います。
次に午後問題対策です。午後対策では、問題を一度解いてみて雰囲気を掴んでから、また本を読む必要があります。
最後に午前対策です。基礎力を固められていたらほとんど不要ですので、隙間時間にスマホで行いましょう。
ネットワークスペシャリストの勉強は、
1.とにかく基礎力を固める
2.午前対策はスキマ時間に
3.午後問題の雰囲気を早めに掴む
STEP 1.基礎力を固める
僕は基礎力固めを、1月上旬〜2月中旬に行いました。
かかった時間は46時間ですので、そんなに勉強時間をかけられないよ💦という方は早めから行うか、下記の「時間があったら読んでみてください。」という本を削ってください。
半分程度に短縮できます。
それでは、僕が勉強で使用した教材を記載していきます。
まずは定番。徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書(12時間)
こちらは定番ですね。僕は情報処理技術者試験の高度試験を受けるときは、この本は必ず買っています。
電子版が無料でダウンロードできるのに加え、過去問の解説もダウンロードできるので、この本を軸に勉強していました。
こちらは12時間で読破しました。
お供の辞書。ネットワークスペシャリスト合格教本(適宜参考)
何か近年見た目が変わっていますが、旧版のとかならみたことある方も多いと思います。
上の教科書と合わせて、僕が必ず買っている本の一つです。
何が良いかというと、とにかく情報量が多いことですね!
使い方としては、他の参考書を見ていて、ここをもう少し知りたい、ちょっとよくわからなかった、というときに、辞書代わりとして使っていました。
正直かなりわかりやすい。図解入門TCP/IP(10時間)
こちら、かなりのおすすめです。
というのも、個人的に著者のみやたひろしさんの本が大好きでして、笑
この著者の他の本もすべてわかりやすかったです(個人の感想です)。
上記の教科書とかを読んで、いまいち通信やパケットの動きがつかみづらかったな、と思った方は絶対にこれで勉強してください。
通信の仕組みがわかるようになります。
時間があったら読んでみてください。的な本(2冊で24時間)
またみやたひろしさんの本ですみません。
僕は試験まで時間があって読んだのですが、時間がなかったら飛ばしても問題ないと思います。
ネットワークの午後試験は必ずネットワーク構成図(しかもかなり複雑な…)が現れるのですが、この本を読んでおくとその構成図になれることができて、少しは抵抗がなくなります。
どちらか1冊なら読む時間がありそう〜という方は、黄緑の表紙の「ネットワーク技術&設計入門」の方がおすすめです。
ネットワーク・デザインパターンは少し難易度が高い印象を受けました。
STEP 2.スキマ時間の午前対策
さて、STEP 1でかなりの基礎力をつけられたのではないでしょうか。
次に午前試験の対策方法です。
僕は2月中旬〜試験直前まで、7時間勉強しています。
レベル感でいうと、僕はこの時点で午前Ⅱの過去問は、60〜70点を取れていました(これが午前問題をスキマ時間にした理由です)。
もし午前問題をやってみて結果が芳しくなかったら、午前Ⅱ対策の量を増やしてみてくださいね!
スキマ時間だけでできるように、使った教材は過去問道場だけです。
新しい年から、解けるだけどんどん遡っていきました。
STEP 3.午後問題対策
STEP 1で基礎力がついたら、午後試験も解いてみましょう。
僕は2月中旬〜試験直前まで、計71時間勉強しています。
まずはトライ。午後Ⅱの問題を1回分解く(6時間)
まずは午後Ⅰと午後Ⅱの問題を、一回分解いてみてください。問題は選択せずに、全て解いてください。
直近の年の問題でOKです。
直近の年でいいの?直前まで残しておいた方がいいんじゃ…と思う方もいらっしゃると思いますが、僕的には問題ありません。
どうせ2回目を解くころには忘れていて、初見のノリで解けます笑
直前の試験で雰囲気を掴んだ方が傾向が似ている可能性が高いため、僕は最初は直近の年の問題を解くようにしています。
ちなみに、最初は時間内に解き切るのが難しいと思います。
時間がかかってもいいので、しっかり考えて解くようにしてください。
僕はしっかり考えて解いた結果、自己採点では(配点は不明なので気分ですが)40点前後でした笑
基礎力が上がる。ネスペの基礎力(17時間)
ここから、僕の実際にやった勉強スケジュールとは変えています。
なぜなら、僕のは効率が悪かったから。
僕は全然解けないことに絶望し、ひたすら午後問題を解き続けました。
点数はさほど上がらなかったです(40〜50点をウロウロ)。
そんな時、この本と出会います。
この本のおかげで受かったと言っても過言ではない、ネスペの基礎力。
僕は3/29にこの本に出会いました(遅すぎる😭)。
この本を買ってから、もう過去問を解くのはやめ、ひたすらこれを読んでいました。
ネスペを解くにあたってのポイント、みんながつまづきそうな箇所を、かなりわかりやすくまとめてくれています。
皆さんは、ぜひ、過去問を1回分解いた時点でこれを読んでみてください。
2017年と古い本ですが、問題の傾向は大きく変わってないので読む価値はあります!
僕が本番で70点を取れているのをみると、20点伸びるというのはほんとのことなのではないかと思ってます。
これを読んでから問題解くのと、読まないで問題を解くのとでは、全く違う印象でした。
総仕上げ。ひたすら過去問を解く(33時間)
過去問を解いて、ネスペの基礎力を読んだら、総仕上げです。
ひたすら過去問を解いて、ネットワークの様々な形式を知ってください。
全く同じネットワーク構成はでないにしても、部分的に似たような構成はでます。
僕は4年分解きました。
過去問の選定方法は特になく、直近から遡ってすべての問題を解いていっただけですが、1個だけ意識していたことがあります。
それは、本番を想定して、どの問題を選べば高得点を取れそうか、最初に考え選ぶことです。
本番ではすべて解いてよかった問題を選ぶということはできないので、問題を解く前の2分で考え結論を出すようにしましょう。
そして実際に問題をすべて解いた後で、自分の選択はあっていたか、間違っていたならどうすればいいかをしっかり振り返ってください。
知識とは関係ない部分ですが、試験に臨むのであれば必須のスキルです。
ネットワークスペシャリストの試験は、なぜこの回答になるのかわかりにくいことが多いです。
僕も解説見ても、???となることが多かったです。
僕は頑張ってネットで調べましたが、お金に余裕があるなら、ネスペの基礎力のシリーズの「ネスペR3」とかを買ってみるのもいいかも知れません。
ただ、僕は読んだことないので、リンクは貼りません。
ぜひご自分で調べてみてください。
おまけ。スキマ時間をもっと活用するために(15時間)
僕はネスペの基礎力に出会う前、やばい、いっぱい暗記しなきゃと思い込み、これを解いていました。
kindle unlimitedであれば無料で読めるので、興味があれば読んでみてください。
優先度はダントツでネスペの基礎力なので、スキマ時間に何かしたいな〜という人だけでいいと思います。
最後に
以上、ネットワークスペシャリスト試験の勉強法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
ネットワークスペシャリスト試験は、基礎知識を持っている前提で、それをどう問題に応用するかが問われる試験です。
基礎をおろそかにせず、しっかりと積み上げていってください。
これから受験する方々の役に立てたら幸いです。
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